スパイダーバースで英語を学ぶ~ leap of faith~

 

 こんにちは、kuwaaaです。

映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の名シーンから、英語のキーワード ”leap of faith” を紹介します。クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」でも使われていますね。

重要なセリフが繰り返し出てくるのが印象的な「スパイダーバース」ですが、特に主人公マイルスが覚醒する一連の leap of faith のシーンはこの映画のベスト!と思う方も多いと思いのではないでしょうか。

f:id:kuwaaa:20210418003428j:plain

ソニー・ピクチャーズ公式より

 

新生スパイダーマンになりきれず、孤独で不安を抱えるマイルスが、いつになったら(どうやったら)自分がスパイダーマンになれるの?と師匠のB・パーカーに問いかけます。

(マイルス)When do I know I’m Spider-Man?

        いつまで待つの?

(ピーター)You won’t. That’s all it is, Miles... a leap of faith. 

      待つんじゃない。自分を信じて、跳ぶんだ。

 

英字スクリプトは http://origin-flash.sonypictures.com/ist/awards_screenplays/SV_screenplay.pdf より

You won't <know when you are(/will be) Spider-Man>というような省略が入っています。

 父や叔父、母、ピーターの言葉を思い出し、決意するマイルス。自分用に改造したスーツを着て文字通りビルから跳ぶ。新スパイダーマンの誕生です。クールな音楽もマッチしてて最高にかっこいい場面ですよね。


www.youtube.com

 

「leap」は跳ぶ、跳躍する、「faith」は信念、信頼、信用といった意味で「leap of faith」を直訳すると信念の跳躍、といったところでしょうか。なかなか日本語ではわかりづらいですね。

Oxford Languagesによりますと、

an act of believing in or attempting something whose existence or outcome cannot be proved or known.
 
「(信じるものの)存在が証明されてなくても信じたり、
  結果がわからなくても試みたりする行為」
 

とあり、宗教的な意味でも使われるようです。

よって「スパイダーバース」においては、いつになったらスパイダーマンになれるかなんてわからない。自分を信じ、勇気をもってやってみるんだ、というような意味合いだと思っています。

ちなみに吹き替え版では「必要なのは 勇気だけだ」となっているようです。吹き替え版ではちょっと話し言葉っぽくなっている気がします。どちらもかっこいいですね。笑

 聴き取るポイント

日本語に訳すのも難しい「leap of faith」ですが、日本人にとって聴き取り、発音も難しいポイントが2つあります。

1.of

「of」は発音記号で「əv」で日本語だと「オブ」ですよね。ここまでは中学生で習うかと思います。しかし、文脈上で意味を持たない of などの言葉は、ナチュラルなスピードでは「ə」、つまり「ア」や「オ」に近い感じであいまいに弱く発音されます。

さらに前の言葉leapがpで終わっているので、leap of は「リーパ」のように聴こえるのです。

2.th

「th」は日本人が苦労する発音の1つで、faithのthは無声音です。よって「フェイ」に近い音となり、faithの発音をface(顔)と同じ「フェイス」だと思っていると、聴き取るのが難しいかもしれません。

 

 

いかがだったでしょうか。僕自身このシーンはとても好きで、字幕版で何度も観返し、英語聴き取れるようになりたいと思っていました。英語で聴きとれると最終場面でマイルスがB・パーカーと別れる際に、再び”It’s a leap of faith."「信じて跳ぶしかないか」とB・パーカーがあえてこの言葉で返す意味がよりわかりやすくなると思います。

leap of faithは「スパイダーバース」において、マイルスとB・パーカー両者の精神的な成長を表す場面で非常に効果的に使われており、感心してしまいます。すごいな~。笑

 

それではこれで以上!。気に入ってもらえるとうれしいです。

というわけで、

 

TO BE CONTINUED