【スパイダーバースのコンビ!】天才フィル・ロード&クリス・ミラーってどんな人?

こんにちは~kuwaaaです。

 

この記事では、傑作・良作映画を次々と生み出す天才コンビ、フィル・ロード&クリス・ミラーについて紹介します。この二人が関わった作品は「スパイダーマン:スパイダーバース」、「レゴ・ムービー」をはじめ、王道かつクレイジーな傑作ばかりです。

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僕もこれらの作品がとても好きで、二人について興味を持ち色々調べてみたのですが、日本語サイトだとなかなか情報が少ないですよね。映画を観た後に制作者のことを調べて知識や考察を深めるのも映画鑑賞の1つの楽しみ。なぜ、この天才コンビの記述が少ないのか…。もっと知りたいのに……。

 

そこで!

誰も書いていないなら僕が書いちゃおう!と思い、英語版サイトなども参考にしつつ、紹介することにしました。僕と同じように、フィル・ロード&クリス・ミラーのことを気になった方に役立つといいなと思って書きました。

 

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/93/Phil_Lord_%26_Christopher_Miller_by_Gage_Skidmore.jpg/1920px-Phil_Lord_%26_Christopher_Miller_by_Gage_Skidmore.jpg

(英語版Wikipediaより 左がフィル・ロード 右がクリス・ミラー )

 

ざっくりとした生い立ち

フィル・ロード(Philip Anderson Lord)は1975年6月12日生まれ。マイアミ出身で母親はキューバの心理学者、父親は元航空会社勤めでダンス劇団の監督をしていました。

クリス・ミラー(Christopher Robert Miller)は1975年9月23日生まれ。シアトル出身で父親は製材所を経営しています。

 

二人とも、とくに芸能一家の出身というわけではないようですね。

 

キャリア

アニメーションの短編映画製作に親しんでいた二人は大学で出会い、そこから映画製作のキャリアを共にしていくことになります。(ロードの当時の彼女の髪にミラーが火をつけてしまったのが出会いなんだとか……笑)大学在学中、校内新聞にミラーのプロフィールが掲載され、ディズニー社の会長の目に留まりました。面会を提案されたミラーはロードを連れてくることを条件に会議に出席。その3か月後、二人はウォルト・ディズニー・テレビジョン・アニメーションでの2年間の契約を提示されました。

 

デビュー作はテレビアニメシリーズ「Clone High」(2002~2003)。テレビ評論家からは賛否両論でしたが、だんだんと批評家からの高評価を獲得し、カルト的な人気を博しました。(ちなみに、二人はこの作品で声優も務めています。) 低視聴率が原因で打ち切りになってしまいましたが、現在はリブート版の制作が進行中です。

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出世作となったのが、「くもりときどきミートボール」。一時は脚本が受け入れられず解雇される事件もありましたが、再雇用され制作に携わり、最終的に公開されると高評価を得ました。その後も「21ジャンプストリート」、「22ジャンプストリート」、「レゴ・ムービー」、「ブリグズビー・ベア」など良作を連発。順調にキャリアを重ねました。

 

このころには注目を集めるようにはなっていましたが、革新的な映像技術で映画界に衝撃を与えたのが、2018年公開のアニメーション映画「スパイダーマン:スパイダーバース」。スパイダーマンのスピンオフ映画ながら観客・批評家の両方から絶賛されました。賞レースでも席巻し、ゴールデングローブ賞や、それまでディズニーの一強だったアカデミー賞・長編アニメーション部門にも輝きました。

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作風

一般的に言われていることとして、

・素早いカット、編集でシリアスなシーンも悲劇的に感じさせない

・ストーリーで「外し」を入れるのがうまい

・ドラッギーでとがった表現が得意

などがあげられます。確かに……。

 

 上で上げた作品(「Clone High」以外)を観た僕の印象としては

・子供と父親など、「精神的に孤立した主人公と反対する周囲の人々」といった構図が多く、主人公の内面にフォーカスしたストーリー展開

・パロディを中心としたコメディタッチが好き

・「変わり者」を肯定する

・大きなストーリー展開テーマ性は王道かつ普遍的(家族愛など)

・作品中での映画愛の表現が多い(エンドクレジットやパロディなども含む)

・人種やジェンダーなど、多様性に配慮する描写

恋愛要素は控えめ。

といったところが特徴的だと思います。

 

僕が個人的にすごいと思うのは、どの作品でも常に新しいことに挑戦している姿勢をビシビシ感じられるのに、全体的なバランスが絶妙にとれていることです。

 

2021年になってもNetflixでもプロデュースした「ミッチェル家とマシンの反乱」も好評を博しており、2022年公開予定の「スパイダーマン:スパイダーバース」続編は現在制作中とのこと。ミラーはTwitterで「スパイダーバース続編の新しいアート技術の開発に僕はびっくりしているよ。1作目が古めかしく見えるだろうね」とコメントしています。

携わる作品がことごとくヒットし「この二人が関わればハズレなし」ともいわれるコンビ。ますます目が離せません!

 

kuwaaa.hatenablog.com

 

さて、いかがだったでしょうか。誰かのお役に立てれば幸いです。

ではまた。