理系大学院生が「Tick, tick... BOOM!:チック、チック…ブーン!」を観て、数か月経ってもいまだにジワジワ感動してるだけの話
こんにちは。
2021になってコロナも少し落ち着きを見せ始め、今年はいろんな傑作映画に出会うことができました。その中でも僕的2021年ベスト映画はアンドリュー・ガーフィールド主演「Tick, tick... BOOM!:チック、チック…ブーン!」です。ネットフリックス配給なので劇場では小規模公開だったのですが、評価が高かったので、いつもは観ない映画館で観てきました!
(ネタバレなしです!念のため)

1990年のニューヨーク。食堂のウェイターとして働きながらミュージカル作曲家としての成功を夢見るジョナサンは、オリジナルのロックミュージカルの楽曲を書いては直しを繰り返していた。もうすぐ30歳を迎え、これまでともに夢を見てきた仲間たちも現実に目を向け始め、焦りを覚えるジョナサン。自分の夢に価値はあるのか、時間を無駄にしているだけではないかと自らに問いかけながらも、時だけが過ぎていき……。(映画.comより引用)
この映画のスゴイところは楽曲のすばらしさはもちろん(これだけでも観る価値あります)なのですが、時間の切迫感とアンドリュー・ガーフィールド演じる作曲家ジョナサン・ラーソンがもがき焦りながら前向きに生きる姿。
主人公ジョナサンは有名なミュージカル「RENT」を世に残した、という知識だけで臨んだのですが、いやあ恐れ入りました。数か月経った今でも時折思い出しては励みにしているほどの作品です。偉大なミュージカルを生み出す主人公が自分と同じように焦り苦しむ姿に冒頭から一気に引きこまれました。焦りを覚える主人公の頭の中で「チック、チック…」と時計が時を刻む音が聴こえる演出と主人公の不安げな表情が印象的です。
なぜ僕がこの映画を好きになったかというと、日々大学で研究にいそしんでいるのに、結果が出ない日々が続いている姿が主人公と重なったからです。
これまで人並み以上に勉強してきて、今では週6日でプライベートより研究優先で生活しなければならない日々。自ら望んだ環境なのに結果は出ず、やっとできても学会で発表できるくらい。自分は頑張っていると思っているのに優秀な人たちはずっとずっと自分よりも努力していて、うらやむほどの輝かしい成績も出している。はるか高い壁を感じる毎日でこのまま論文も出せず、埋もれていく焦燥感を感じるばかり。
特に外見がよかったり、特技があったりするわけでもない平凡な自分に嫌気がさし、自分に価値を見出せなくなりがちで。。ポジティブでめげない主人公に思わず鑑賞中ジーン、となってしまいました。カップルで鑑賞していたお客で、隣に座った女性の方は途中号泣していましたね。。ワカルヨその気持ち(なお自分はぼっち)。
本作品でアンドリュー・ガーフィールドは徹底的に実在のジョナサンに寄り添っており(見た目もそっくり)、いつもの好青年といった雰囲気は残しつつも、どこか冴えない、どこにでもいるようなアラサー役をアメイジングに熱演。ぜひアカデミー賞で主演男優賞とってほしいな。。アンドリュー・ガーフィールド、さらに好きになりました。
この作品を観たのは結構前ですが、本作は時間がたっても思い出す、また見たくなる映画で個人的にどんな方にもおすすめできる傑作です。結局何を書いても自分の目で観ることが一番なので、気になった方がいればおススメします。(ネットフリックスで配信中)。自分的お気に入りシーンは冒頭の「30/90」のシーンと時計が時を刻む演出全般。
評価が思っているより伸びないのは、楽曲が「ラ・ラ・ランド」のようにキャッチーでないことと、テーマがやや重くライト層に受けにくいからでしょうか。映画館で大規模公開でなかったのはもったいない!!今後の賞レースで話題になるといいなあ。
今回、ヒューマントラストシネマ渋谷の1番スクリーンで観たのですが、音響・観客の雰囲気ともに素晴らしかったです。いつもは大きなスクリーンで見るのですが、こういうのもいいですね。傑作に出会ただけなく、好きな映画館が増えてよかった。。
それではまた!!
【祝】累計100PV到達!!&映画「フリー・ガイ」観てきた感想!!(ネタバレなし)
やっほー、kuwaaaです。
ブログ開設4か月、10記事ちょいというところで、100PVに到達しました!!うれしい!!1日100PVじゃないよ、累計だよ。けれどSNSとかも使わず、一切宣伝していないので、こんなものなのかなと思っています。
記念のスクリーンショットを乗せるのは何か気が引けるので載せません。。
人気ユーチューバーのパーカーさんが初期に登録者数100人とかごとにお祝い動画を出していて、いいなあと思っていたので、僕もリスペクトしてお祝いと記念にこの記事を書いております。。小さなことにも喜びを見出したいんです。。
「ブログ 書き方」とかで検索すると3か月で100記事書け!みたいなものばかり目にするので、それに比べるとまだまだですが、自分なりのペースで書けるのがブログのいいところだと思ってます。実生活もちょっと忙しいのですが、合間をぬって今後も1か月に1~2記事のペースで好きなことを書き続けていけたらいいな、と思っています。少しずつ文章書くのもうまくなっていくといいな。気楽に続けます。
さて、今日は研究室がお休みだったので、ライアン・レイノルズ主演「フリー・ガイ」を観てきました!!感想を結論から言うと、「大満足」です。予告の「レゴ・ムービー」ぽさに2番煎じ感を持っていたのですが、いい意味で裏切られました。アクション、テンポ、音楽、ストーリーがどれも気持ちよくて、久しぶりに爽快な映画に出会えました。個人的にマトリックス、レゴ・ムービー、レディプレイヤー1、トゥルーマンショー、といった「仮想×現実」モノの傑作映画の仲間入りをしたと思います。どこか懐かしいような、それでいて現代の雰囲気にマッチしているとても楽しい映画でした。
明日からもまた研究頑張れそうです。。ほんとに。
Twitterで感想ツイートを観ていたら、「カメオ出演しているヒュージャックマンがいつ出てきたのかわからなかった」と言ってる人が結構いましたが、僕はちゃんと見つけられましたよ。謎自慢。。笑。
30秒くらいにわたってアップでばっちり出ているのですが、顔が隠されているため、わかりづらかったかもしれませんね。自分は声と体格でピンときました。
他にもカメオ出演というか、「あ!この人も出てるんだ!」というのが豪華で面白かったです。いろいろ小ネタも楽しめる映画になっていると思いますので、「イースターエッグ」が好きな人にもおススメです!
まだ観ていない方はぜひ映画館で!!
それではまた。
【究極の映像体験】IMAXでの映画鑑賞を超絶おススメする3つの理由!
この記事は、IMAXで映画観たことないけど、ぶっちゃけどんな感じなの?追加課金(400円から700円程度)する意味はあるの?と思っている方向けに書きました。IMAXだけでなく、4DXなど特殊上映についてスペックや値段、種類を詳しく書いてある記事は多いですが、スペック等の数字にこだわりすぎて、映画体験や全体的な印象含めて、あんまり魅力が伝わってないよなあ、と常々思ってました。
そこで、本記事では特殊上映の王様(だけどまだまだ一般的ではない?)IMAXの魅力+注意点を独断と偏見かもしれませんが伝えられたらな~と思いぎゅっとまとめて紹介します!!
レッツゴー!!
IMAXとは?
ざっくりとですが、IMAX(最近普及しつつあるIMAXレーザー)の特徴は
IMAXレーザーは、IMAXシアター専用にゼロから設計されています。より鮮やかで明るく、深みあるコントラストの超高解像度映像の4Kレーザー投影システムと
リアルで圧倒的な臨場感のある音を再現する12chサウンドシステムで今までとは違う映画体験を体感してください。
となっています。
ほ~なんかすごそう。。ちなみにですが、IMAXにもいくつか形態があるのですが、この記事ではその違いにこだわらず、一般的なことにフォーカスします。

IMAXを超絶おススメする理由!
はい。ここから僕が思うIMAXおすすめポイントを3つに分けて紹介していきます。
1.大画面&大音響の迫力
迫力と圧倒的な臨場感。一言で表すならこれにつきます。まずIMAXはスクリーンがでかい!おそらく初めてIMAXを体験する方がシアターに入ってまず驚くのは何よりもスクリーンの大きさだと思います。足元ギリギリから天井一杯までスクリーンが広がっています。スクリーンが大きいので、個人的にはあまり前の席5列くらいは選ばないことをおススメします!!(前の方だと首が痛くなっちゃうんでね)IMAX対応の映画では、一般的な映画の画角(縦 : 横=1 : 2.35)より縦に長い独特なアスペクト比(1:1.90 or 1 : 1.43)になっています。 1 : 1.43のIMAXレーザーGTだとスクリーンが「正方形に近い」印象を抱く人も多いでしょう。
そしてサウンド。音の大きいシーンでは席が振動するレベルです。「ジェット機の大轟音も」楽しめるのがIMAXの売り文句ですが、まさにその通りで、アクション映画での乗り物系のエンジン音や、劇伴含む音楽の迫力はものすごいです。「TENET」でジャンボ機をある建物に衝突させるシーンがあるのですが、僕はこのシーンであまりの迫力に思わず笑ってしまったことを覚えています。(そりゃ隣のシアターまで音漏れすることもありますよね……笑。)配信での映画も普及している中でこれだけスクリーン&音が大きいと映画館での体験の意味も増すというものですね!
そうなってくると、同じ作品であってもIMAX対応の映画体験は、もはや別物に感じられます。実際、リバイバル上映であっても、グランドシネマサンシャイン池袋での「ダークナイト」、「インターステラー」「TENET」のIMAX上映回はすぐに良席が埋まってしまうようです。グラシネでみるために遠征する人もいるのだとか。。
IMAX以外にも、より繊細な色彩やサウンドまで楽しめるドルビーシネマや、追加料金なしで楽しめるシネコン独自のシネマフォーマット、アトラクションのように席が動く4DXもあり、それぞれ素晴らしいですが、真の「映画体験」を求める方にとっては、私はまずIMAXを第一選択としてお勧めしたいです。

2.イントロ&カウントダウンの圧倒的かっこよさ
これはIMAX好きあるあるですかね?。僕はもはやこれを観ただけで満足してしまいます。これだけで課金分の元とれるてるよなーと。ブルーの背景にどでかいIMAXロゴがバーン!と出るのを観るたびに、「これはIMAXでの上映なんだ!」というのを存分に味わわせてくれます。イントロは公式で上がってなかったのでカウントダウンだけ引用します↓が映画館で観ると凄いです。そういえば、あるときのIMAX鑑賞で隣の男子大学生くらいの若者二人組が「ヤバ…笑」と言ってましたので、初見の方はびっくりすることでしょう。特に3D映画だと、ロゴやカウントダウンの数字が飛び出てくるようにみえるので、IMAXならではの迫力に言葉を失って「?!」となると思います。
映画体験っていうのは本編だけでなくスナックとか音響とか雰囲気とか誰と観るのか、など環境や雰囲気づくりの部分も個人的に大事だと思っているのですが、IMAXは観客を映画の世界に引きこむ演出がずば抜けています。イントロとカウントダウンを観るためにもIMAXで観るときは時間の余裕をもって入館しましょう!!
そして、たいていIMAXシアター付近の壁にはどでかく「IMAX」のロゴが掲げられていて、なかなかにかっこいいです。僕はいつも写真撮りたくなっちゃいますね。。笑
3.観客のマナーがいい!?
完全に個人的な経験からですが、観客のマナーについて、場所柄の観点以外では
・上映公開日から時間がたてばたつほど
・観客層が低年齢であればあるほど
そして
・料金の安い上映形態であればあるほど
悪くなると感じます。やはりまだ自制の利かない子供や、普段映画を観ない人で話題性や友達に誘われたから、という理由で映画館で鑑賞する人の割合が多いと、どうしても大きい声で喋ったりスマホをいじったりするマナーの悪い観客に出会う確率は上がってしまいます。。どんなにすばらしい作品でも、ひどいマナーの鑑賞客に遭遇してしまうと映画体験の価値は半減します。どうしようもないこともありますが、映画はできるだけいい環境で観たいものです。。
逆に言うと、IMAXは基本的に
・上映期間が短い
・料金がやや割高である
ために作品を楽しみにしている映画好きのファンが観に来ることが多いためか、鑑賞マナーは非常に良いことが多いです。(最近はアニメ映画もIMAX上映するようになって子供でも鑑賞しやすくなりましたが。。)そのため、鑑賞マナーがいい環境で映画を楽しみたい!という方にとってもIMAXはぴったりなのです。

おまけ
①IMAX鑑賞でのチケット購入時の注意点その1
上でも書きましたが、IMAX上映は期間が短いことが多いです。なぜならIMAXシアターは映画館に基本的に1つ(全10スクリーンくらいあるうち)だからです。そのため大作映画であっても、次の作品の枠を確保するために上映開始から2週間もたてば大幅に上映回数が減ってしまう場合が少なくありません。特に夏休みシーズンなど、作品が立て続けに公開される時期は特に要注意!IMAXで観たいな~と思っている作品は早めに予約して観ましょう!
②IMAX鑑賞でのチケット購入時の注意点その2
話題の映画&人気の映画館では初日の上映ではチケットの争奪戦になることがあることも注意しておきたいポイントです。何か月も前から楽しみにしている映画ファンはできるだけいい環境で鑑賞したいと考えるので基本的に公開すぐの日のIMAX上映を選ぶことが多いです(少なくとも僕はそうです)。そんな中でも池袋のグランドシネマサンシャインなどは国内最大のIMAXスクリーンをもつこともあって人気が高く、初日のIMAX上映の席はだいたい争奪戦になります(1枚目のTENETは上映開始から連休の3日目くらいに行きましたが、それでも争奪戦でした。。)。そのため、いい席を取ろうと思うのなら、チケット予約開始すぐに予約することをおススメします。ちなみに僕はパソコンとスマホの2台使い予約をすることもあります。(混雑するので早くサイトにつながった方で予約するのです笑)映画館の会員になると数時間前に予約できることもありますので、本気ならこちらもマストかも?!
③IMAX鑑賞でのチケット購入時の注意点その3
どんな作品でもIMAX上映が良いわけでなはいということです。IMAX上映している映画であっても広い画角に対応していない作品もあり、その場合スクリーンの上部と下部は黒抜きの状態で映写されることになります。サウンドはリマスタリングでIMAXに対応しているようですが、IMAX画角を楽しみたいと思っている方は要注意です。最近では、映画制作時からIMAX用に撮られた映画はポスターや予告などで「SHOT WITH IMAX FILM CAMERAS」、「FILMED FOR IMAX」と出ていることがほとんどなので、まずはこれらがあるか確認しましょう!
画角まで対応したIMAX映画はたいていが大規模予算のハリウッド映画で、年に数本程度のため、IMAX対応のハリウッド映画だけIMAXで観る!というのもありかもしれませんね!
というわけで主にIMAXが初めてという方に向けて、IMAXの魅力について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。少しでも誰かの役に立てれば幸いです。
それでは!
【スパイダーバースのコンビ!】天才フィル・ロード&クリス・ミラーってなにがすごい?
この記事では、傑作・良作映画を次々と生み出す天才コンビ、フィル・ロード&クリス・ミラーについて紹介します。この二人が関わった作品は「スパイダーマン:スパイダーバース」、「レゴ・ムービー」をはじめ、快作ばかりです。
僕はこれら2作品がとても好きで、二人について興味を持ち色々調べてみたのですが、日本語サイトだとなかなか情報が少ない。。
誰も書いていないなら自分で調べ、自分の意見・感想も盛り込みながら書いちゃおう!と思い、英語版サイトなども参考にしつつ、紹介することにしました。僕と同じように、フィル・ロード&クリス・ミラーのことを気になった方に役立つといいなと思って書きました。
(英語版Wikipediaより 左がフィル・ロード 右がクリス・ミラー )
ざっくりとした生い立ち
フィル・ロード(Philip Anderson Lord)は1975年6月12日生まれ。マイアミ出身で母親はキューバの心理学者、父親は元航空会社勤めでダンス劇団の監督をしていました。
クリス・ミラー(Christopher Robert Miller)は1975年9月23日生まれ。シアトル出身で父親は製材所を経営しています。
二人とも、とくに芸能一家の出身というわけではないようですが、アイビーリーグと呼ばれる名門私立大学のうちの1つ、ダートマス大学出身とのことで、いわゆる高学歴なんですね。
キャリア
アニメーションの短編映画製作に親しんでいた二人は大学で出会い、そこから映画製作のキャリアを共にしていくことになります。(ロードの当時の彼女の髪にミラーが火をつけてしまったのが出会いなんだとか……)大学在学中、校内新聞にミラーのプロフィールが掲載され、ディズニー社の会長の目に留まりました。面会を提案されたミラーはロードを連れてくることを条件に会議に出席。その3か月後、二人はウォルト・ディズニー・テレビジョン・アニメーションでの2年間の契約を提示されました。
デビュー作はテレビアニメシリーズ「Clone High」(2002~2003)。テレビ評論家からは賛否両論でしたが、だんだんと批評家からの高評価を獲得し、カルト的な人気を博しました。(ちなみに、二人はこの作品で声優も務めています。) 低視聴率が原因で打ち切りになってしまいましたが、現在はリブート版の制作が進行中のようです。
出世作となったのが、「くもりときどきミートボール」。一時は脚本が受け入れられず解雇される事件もありましたが、再雇用され制作に携わり、最終的に公開されると高評価を得ました。その後も「21ジャンプストリート」、「22ジャンプストリート」、「レゴ・ムービー」、「ブリグズビー・ベア」などで製作・脚本・監督に携わり良作を連発。順調にキャリアを重ねました。
このころには注目を集めるようにはなっていましたが、彼らの名を世界に知らしめることになったのは、革新的な映像技術で映画界に衝撃を与えた2018年公開のアニメーション映画「スパイダーマン:スパイダーバース」。二人は製作として関与し、フィル・ロードは共同脚本にも参加しました。「スパイダーバース」はスパイダーマンのスピンオフ映画ながら観客・批評家の両方から絶賛されました。賞レースでも席巻し、ゴールデングローブ賞や、それまでディズニーの一強だったアカデミー賞・長編アニメーション部門にも輝きました。

その後も「ミッチェル家とマシンの反乱」、「コカイン・ベア」、「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」など話題作で製作を務めています。
作風
一般的に言われていることとして、
・素早いカット、テンポの良い編集でシリアスなシーンも悲劇的に感じさせない
・ストーリーで「外し」を入れるのがうまい
・ドラッギーでとがった表現が得意
などがあげられます。確かにどの作品でもそうですね……。個性的な表現を追求しながら観客を飽きさせない作風は、TikTokやYouTubeのショート動画が普及する現代にマッチしているともいえそうです。
ここからは僕の印象
・子供と父親など、「精神的に孤立した主人公と反対する周囲の人々」といった構図が多く、主人公の内面にフォーカスしたストーリー展開
原作ありきの作品でも、主人公の内面にフォーカスを当てるストーリーが多く、そのため観客が感情移入できる脚本になっています。スパイダーマンが数多く出てくる、一見ヒーロー大集合のお祭り映画のようにもみえる「スパイダーバース」でも、ストーリーの焦点は新米スパイダーマンである主人公マイルスの精神的な成長であり、食べ物が空から降ってくる奇抜な設定の「くもりときどきミートボール」でも内向的な主人公フリント周りの人間関係が主軸になっています。この二人がすごいのは、映画の見どころを奇抜な設定やビジュアルだけで終わらせず、ストーリーを主人公の内面に置くことで、作品全体の完成度を高く保つことができることです。最近の「スパイダーマン:アクロス:ザ・スパイダーバース」では、前作よりもはるか多くのスパイダーマンが出てくることで話題でしたが、公開時、ロードは「サプライズやマルチバースだけでは観客に興味を持たせ続けられない」、ミラーも「どれだけうわべを飾ったところで、結局大切なのは親しみを持てるエモーショナルなストーリー」「マルチバースのコンセプト自体ではなく、いかに新しいか、いかに驚かせるかが重要」とインタビューで述べています。
・パロディ・メタ的ネタを中心としたコメディタッチ
非常に情報量が多いのも特徴ですね。まさに洪水のような情報量が、セリフでも、映像でも展開されます。それでもマニアック過ぎないところをメインで扱うのも彼らのバランス感覚のすごさです。例えば、「レゴ・ムービー」ではIPの様々なキャラクターが出てきますが、メインのネタになっているのは「スターウォーズ」、「バットマン」、「ロード・オブ・ザ・リング」だったりします。
・「変わり者」を肯定する
主人公は内向的であったり、はぐれものだったり。基本的に周囲の人間に対しては、どこか溝があるような、傷を抱えていることが多いです。だからこそ、精神的な成長にぐっとくる作品が多いのかもしれませんね。「ブリグズビー・ベア」では、長年シェルターで「偽の」両親と暮らし他に人間関係を持たなかったジェームスが、テレビ番組「ブリグズビー・ベア」の製作を通じて仲間や両親との関係をはぐくむ過程が描かれています。
・テーマ性は王道かつ普遍的(家族愛など)、だが多面的
上でも書いた通り、奇抜な設定の作品が多いものの、ほとんどが主人公の内面にフォーカスしているため、王道かつ普遍的なテーマがメインです。それでも、主人公視点からの一方方向で終わらせず、多面的に光を当てていることで作品に深みが出ていると個人的に感じています。「スパイダーバース」では、ヴィランのキングピンや師匠のBパーカー、マイルスが密かに思いを寄せるスパイダーウーマンのグウェンの心情も描くことで、ストーリーを高いレベルに押し上げています。
・巧みな対比構造
突然ですが、皆さんはこれまでどのような場面で成長を感じられるでしょうか。勉強で今までできなかった問題が解けたり、スポーツで新しい技ができるようになったり、いろいろあるかと思います。一方でそういった成長では、基本的に繰り返しの練習であったり、地道な努力が必要ですが、そうした成長を短い時間で、わかりやすく効果的に描写できる1つの方法が対比構造です。二人はこの対比を巧みに用いており、映画前半と後半の似通った場面で主人公たちの「違う」言動を対比させることで、成長を描いています。「スパイダーバース」ではオープニングで「この世界でスパイダーマンはたったひとり」ですが、エンディングでは同じようなシーンでも「他の世界に自分と同じ境遇をもつスパイダーマンがいて、孤独ではない」ことを描いています。「アクロス~」ではグウェンに対して対比を用いていますね。作品間においても「レゴ・ムービー」では1作目から2作目で「Everything is owesome」から「Evrything isn't owesome」に変化しています。
・作品中での創作へのリスペクト表現が多い(クレジットやパロディなども含む)
原作や他作品へのリスペクト、創作への愛も随所に感じられます。彼らのどの作品を見ても、過去作品のリスペクトを忘れず、かつ常に新しいことをしよう!というクリエイティビティが前面に打ち出されていて、観ているこちらがなにかの創作意欲をかき立てられます。(話はちょっとずれますが「スパイダーバース」のエンディングでカラフルな鏡張りの空間であまたのスパイダーマンが並ぶ映像はもはや狂気すら感じます)
・人種やジェンダーなど、多様性に配慮する姿勢
こちらも二人のさすがといったところ。主人公が孤立したマイノリティ側にいることが多い、というのもありますが、ダイバーシティへの配慮が常にあり、彼らの知的さも感じられる部分です。ダイバーシティに配慮しながらも、テーマをそれだけに終わらせず、エンターテインメントで一級品に仕上げてくるのは驚異的です。
・恋愛要素は控えめ
一昔前のアメリカ映画では恋愛要素は必須でしたが、彼らの作品では控えめで、あくまでのそれ以外の部分に重きを置いています。個人的な主観ですが、確かに恋愛が主軸になりすぎると、彼らの得意分野からするとややチープな印象を受けますので、そこまで重要視しないのかもしれないですね。
いかがだったでしょうか。
僕が個人的にすごいと思うのは、どの作品でも常に新しいことに挑戦している姿勢をビシビシ感じられるのに、全体的なバランスが絶妙にとれていることです。
携わる作品がことごとくヒットし「この二人が関わればハズレなし」ともいわれるコンビ。ますます目が離せません!
さて、いかがだったでしょうか。誰かのお役に立てれば幸いです。
ではまた。
本ブログの4つの方針〜
あ、どうも。kuwaaaです。
この記事では、私のブログの方針について今現在考えていることを備忘録も兼ねて書きたいと思います。他の記事を読んでこのブログの詳細が気になった人がいたら、この記事が役に立つと思います。
1.収益化について
2021年5月現在、このブログは収益化しておりません。広告が記事に出てるかもしれませんが、運営元のはてなブログのものですので、わたしは利益はゼロです。収益化は将来できたらいいなとは思っていますが、当面の間は(収益化できるかどうかもわかりませんが)考えないで書いていこうと思っています。というのは、自分が楽しくブログを書いていきたいからです。収益化のために書きたくもないことを書いたり、書いて収益が出なくてモチベーションが下がってしまっては元も子もないと考えています。
ちょっと話題がそれますが、お金を儲けるため、あたかも役に立つような誘導をしてそれとなく記事に広告を張りまくる人をよく見かけますが、ああいうのを見るとあんまり気分はよくないですね。「人の振り見て我が振り直せ」といいますが、収益化できても今の気持ちを忘れず、健全な記事を書いていきたいと思っています。
収益化の動きは、その都度記事として更新していきたいと考えています。
2.更新頻度について
あまり頻繁に更新はできないと思います。研究室生活が週6あってなかなか忙しいので、その合間に息抜きとして書いています。収益化するためには3日に1記事くらい書かなきゃダメという人もいるみたいですが、自分のモチベーション維持のためにも月1くらいで書けたらいいかな…と漠然と思っています。長い文章を書くのも昔から得意ではなかったので、わりとスローペースで書いています。温かい目で見守ってもらえるとありがたいです。
3.ブログのジャンルについて
僕の好きなことが記事に取り上げる範囲です。映画(洋画)、英語、ジョジョなどです。独りよがりになりすぎないように気を付けながら、昔の自分に役立つように、といった観点を大事にして書いています。
もともと自分の英語学習用(英語で書く)としてブログを考えた経緯があり、英語を絡めた内容も多くなるかと思います。自分自身、TOEIC925、英検1級1次合格というレベルでそこそこできる方だとは思っています。しかし、英語学習法の記事は今のところ書く予定はありません。まだまだ僕も英語学習の道半ばですし、誰かに教えられる、というレベルではないからと感じているからです。自分の中で英語に自信を持てるようになったら書こうと思います。
4.SNSとのリンクについて
本ブログはTwitterなどのSNSとはリンクさせないつもりでいます。ブログ界隈ではTwitterと連携させることがブログ拡大のためには必須のように言われていますが、私の実生活を圧迫させないために、本ブログは現在のところリンクさせない予定です。SNSは宣伝するのに素晴らしいツールだとは思いますが、何かと気苦労も多く自分的にちょっとした苦手意識もあります。自分のペースで書けるブログオンリーのスタイルがあってるのかな…という気がしています。
ということで以上です!これからもよろしくお願いします。
スパイダーバースで英語を学ぶ~ leap of faith~
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の名シーンから、英語のキーワード ”leap of faith” を紹介します。クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」でも使われていますね。
重要なセリフが繰り返し出てくるのが印象的な「スパイダーバース」ですが、特に主人公マイルスが覚醒する一連の leap of faith のシーンはこの映画のベスト!と思う方も多いと思いのではないでしょうか。

(マイルス)When do I know I’m Spider-Man?
いつまで待つの?
(ピーター)You won’t. That’s all it is, Miles... a leap of faith.
待つんじゃない。自分を信じて、跳ぶんだ。
英字スクリプトは http://origin-flash.sonypictures.com/ist/awards_screenplays/SV_screenplay.pdf より
You won't <know when you are(/will be) Spider-Man>というような省略が入っています。
父や叔父、母、ピーターの言葉を思い出し、決意するマイルス。自分用に改造したスーツを着て文字通りビルから跳ぶ。新スパイダーマンの誕生です。クールな音楽もマッチしてて最高にかっこいい場面ですよね。
「leap」は跳ぶ、跳躍する、「faith」は信念、信頼、信用といった意味で「leap of faith」を直訳すると信念の跳躍、といったところでしょうか。なかなか日本語ではわかりづらいですね。
Oxford Languagesによりますと、
an act of believing in or attempting something whose existence or outcome cannot be proved or known.
とあり、宗教的な意味でも使われるようです。
よって「スパイダーバース」においては、いつになったらスパイダーマンになれるかなんてわからない。自分を信じ、勇気をもってやってみるんだ、というような意味合いだと思っています。
ちなみに吹き替え版では「必要なのは 勇気だけだ」となっているようです。吹き替え版ではちょっと話し言葉っぽくなっている気がします。どちらもかっこいいですね。
聴き取るポイント
日本語に訳すのも難しい「leap of faith」ですが、日本人にとって聴き取り、発音も難しいポイントが2つあります。
1.of
「of」は発音記号で「əv」で日本語だと「オブ」ですよね。ここまでは中学生で習うかと思います。しかし、文脈上で意味を持たない of などの言葉は、ナチュラルなスピードでは「ə」、つまり「ア」や「オ」に近い感じであいまいに弱く発音されます。
さらに前の言葉leapがpで終わっているので、leap of は「リーパ」のように聴こえるのです。
2.th
「th」は日本人が苦労する発音の1つで、faithのthは無声音です。よって「フェイ」に近い音となり、faithの発音をface(顔)と同じ「フェイス」だと思っていると、聴き取るのが難しいかもしれません。
いかがだったでしょうか。僕自身このシーンはとても好きで、字幕版で何度も観返し、英語聴き取れるようになりたいと思っていました。英語で聴きとれると最終場面でマイルスがB・パーカーと別れる際に、再び”It’s a leap of faith."「信じて跳ぶしかないか」とB・パーカーがあえてこの言葉で返す意味がよりわかりやすくなると思います。
leap of faithは「スパイダーバース」において、マイルスとB・パーカー両者の精神的な成長を表す場面で非常に効果的に使われており、感心してしまいます。すごいな~。笑
それではこれで以上!。気に入ってもらえるとうれしいです。
というわけで、
TO BE CONTINUED
【地上波祈願】神映画スパイダーバースが金曜ロードショーで放送されない3つの理由
映画ファン・アメコミファンなら1度は傑作アニメーション映画「スパイダーマン:スパイダーバース」のタイトルを耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。2019年のアカデミー賞長編アニメーション受賞をはじめ、数々の映画賞に輝いた最高にクールな本作は批評家・観客ともに極めて高い評価を得ています。(辛口映画レビューサイトRotten Tomatoesにて、なんと批評家から97%・観客からは93%!)
私も本作は映画館で3回観たのですが、IMAX 3Dで初めて観た時の感動は忘れられません(アマゾンでも配信版を購入して何度も観ました…)。3Dと2Dを融合したアニメスタイル・鮮やかな極彩色のビジュアル・現代的なHIPHOPとそれにマッチした世界観・アツい王道の成長ストーリー。スパイダーバースの後に観た映画がどれも陳腐に感じてしまうほど衝撃的でした。今後、ピクサー作品やジブリ作品と並んで世界におけるアニメ映画の1つの基準となる傑作であることは間違いないでしょう。
スパイダーバースを観た多くの人はきっとこう思うことでしょう。この陽の目見ぬ傑作をみんなに観てもらいたいッッッ…。金曜ロードショーで映画好きになった僕としてはいつになったらスパイダーバースがテレビで流れるだろうか、と「金ロー(金曜ロードショー)」の文字を見るたびに思うのです。テレビで流れたら最高だな、と。家族で観るのにもぴったりな作品です。この映画を観て、アニメーターを志す少年少女も生まれるかもしれません。
しかし……映画公開から5年以上が経過しても金曜ロードショーどころか、地上波で1度も流れていないのです。どうして……。もう放送されないんじゃあないかと心配になってきます。
そこであえて今回は、スパイダーバース金曜ロードショー放送祈願ということで(?)地上波でなかなか放送されない理由を書いていきたいのです。この手の内容の記事はほぼ見かけませんが、スパイダーバースを観た多くの人に共感していただけると思っています。
1.視聴率がとれない、世間での知名度が低いから
テレビ局にとって、視聴率をとることは1番大きな目標といいってもいいでしょう。いくらスパイダーバースが素晴らしい作品だとしても、結局視聴率を取れなければテレビ局にとってあまり意味はありません。金曜ロードショーも(おそらく)少なくはないお金を使って運営しているのですから、視聴率が爆死してしまうとペイできませんね。ただでさえテレビ離れが叫ばれる昨今において、放送作品選びはかなり慎重になっているはずです。
こんな厳しい状況の中で、スパイダーバースは日本において中規模公開にとどまり、評価は高いものの興行収入は約9億円と芳しくありません。苦しいかな50億以上をたたき出す話題作と比べるとヒットしたとは言えません。こうなってくると金曜ロードショーの放送枠は多くの日本人にとって親しみのあるジブリ作品やコナンなど、広く認知され、視聴率が手堅く見込まれる作品群がアニメ映画として選ばれるようになってくるわけです。スポンサー収入も重要なテレビ番組においては、堅実に視聴率がとれる映画がありがたいわけです。
2.放送関連イベントが少ないから
ジブリやコナン、邦画実写映画などは新作が公開されるたびに旧作放送のチャンスに恵まれます。例えば「コナン」や「るろうに剣心」は2021年の春に新作が公開されるということで、金曜ロードショーで前作が放送されます。「原作〇周年!」といった例もあるでしょう。
しかし、スパイダーバースで関連イベントといえばスパイダーバース2が2022年(予定)に公開されるくらいで、トム・ホランド主演のスパイダーマンの新作が2021年に公開予定ではあるものの、サムライミ監督の3部作に比べれば関連性は低いと言わざるを得ません。
最近、金曜ロードショーは視聴者アンケートで作品を募集する企画を行っています。ここで担当者の目にとまればいいのですが、ここでも苦戦を強いられているのではないかと僕は思っています。なぜならアニメではジブリやコナン、ディズニーがあり、洋画実写においても古典的名作「プラダを着た悪魔」「タイタニック」、社会現象を巻き起こした「ボヘミアン・ラプソディ」といった強敵がいます。さらにスパイダーバースは比較的新しめの作品なので、昔からの映画ファンからは選ばれにくい傾向もあるのだと思います。完成度は高いのにファンにしか評価されない、まさに「隠れた名作」といったところでしょうか……。
3.「スパイダーマンといえば実写」というイメージが強いから
日本はアニメ大国として知られている通り、アニメは多くの日本人にとってなじみ深いコンテンツです。その反面、3Dアニメとなると認知度が高いのはディズニー作品くらいで、ソニーピクチャーズ制作のスパイダーマンのアニメ映画と聞いても、「スパイダーマンのスピンオフの3Dアニメがあるんだね~」くらいの印象になってもおかしくありません。アメコミ発祥ではあるものの、スパイダーマンは実写映画シリーズで売れた作品です。何も知らない人にとってはスパイダーマンのアニメ映画に興味を持つ方が難しいのかもしれません。
実際、アマゾンの(数少ない)低評価レビューを見てみると、「実写だと思って購入/レンタルしてみたらアニメだった」というような(吐き気を催す邪悪な)コメントを書いて星1つの低評価をつけている人がいます。いち映画ファンとしては少し悲しい気持ちになりますが、このようにアニメに抵抗感を抱く人がいるのも事実で、地上波放送の障壁の1つになっていると僕は考えています。
さて、いかがだったでしょうか。「なんでスパイダーバースがテレビで放送されないんだ……」と常々思っていたので、逆に金ロー祈願ということで放送されない理由を考えてみました。いつか放送されたらうれしいな…スパイダーバースは大好きな作品なのでまた色々と書こうと思います。
TO BE CONTINUED

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